<   2009年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧

「温暖化ガス25%削減」の意味するものは何?

 鳩山首相は、国連気候変動首脳会合(9/22)で2020年までに温暖化ガスを25%削減(1990年比)すると表明し、国際的に大きな支持を得ました。これに対してわが国での経済的影響として、(1)1世帯当たり1年間で36万円の負担増になる([財]日本エネルギー経済研究所)と言う試算結果が出され、反対の論調がマスコミを賑わせました。一方で(2)25%削減でも経済成長を確保できるし家庭の可処分所得や光熱費への影響を小さくできる(国立環境研究所)と言う検討結果も発表されました。

 (1)と(2)のどちらが正しいかは判りませんが、ただ言えることは「経済的にマイナスの影響が生じるか否かは、温暖化防止に対する姿勢に依存している」と言えると思います。つまり「地球温暖化」が事実であり人類にとって避けられない現実であるならば(現時点でこの認識に反対意見の人はほとんどないのですが)、出来るだけ早期に有効な対策を立て実行するのが、われわれ世代が次世代以降の人類に対する責務だからです。
経済的にマイナスにならないよう最大限の努力をしなければなりませんが、たとえ結果的にマイナスになったとしても次世代への負担を少しでも減らさなければ、われわれの義務を果たしことになりません。これはもはや経済問題ではなく「環境倫理」の問題なのです。

 25%削減の根拠は、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次評価報告書2007にある「温暖化ガス安定化シナリオ(6段階)」のうちの第1区分によるものと考えられますが、2009年7月、イタリア、ラクイラでのG8サミットでは、「2050年に1990年比で80%削減」することに合意しています。現在のところ温暖化は、6段階あるうちの第6区分の最悪のシナリオに沿って進行していると言われ、今世紀末の世界の平均気温は20世紀末より2.4~6.4℃上昇すると予測しています。このことは、人類が壊滅的な打撃をうけることを意味しているのです。
 「排出を減らす」から「排出しない」への変換、「燃やす文明」から「燃やさない文明」への早期の変換が求められています。
a0120033_21255469.jpg
a0120033_21264083.jpg
a0120033_2127224.jpg

[PR]
by wister-tk | 2009-12-02 21:34 | 環境学習など