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COP16とは? その結果と課題(1)

 COP16とは、国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議のことであって、メキシコのカンクンで開催され、期間は2010年11月29日から12月10日の12日間でした。会議の主要な目的は、地球温暖化を防止するための施策の協議ですが、具体的には2012年に期限切れとなる「京都議定書」(COP3 1997)に代わる新しい枠組みの構築でした。

 しかし、残念ながら会議の結果は、「京都議定書」に代わる具体的な新しい枠組みの合意書は作成できませんでした。その原因は、現在、既に「京都議定書」を批准し温暖化ガスの排出規制義務を負っている国(日本、EUなど)と排出規制義務を負っていない国(米国、中国、その他の新興国、途上国)との間の対立でした。

 すなわち日本、EUなどが、すべての国が排出規制義務を負うことを求めたのに対して、米国、中国などの現在排出規制義務を負っていない国は、「京都議定書」を2013年以降も延長して適用することを主張したのです。(日本は「京都議定書」の延長に猛烈に反対しました)
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 ところで上の図に示すとおり、国別の温暖化ガス(CO2)排出率では、現在、排出規制義務のない国の排出割合は72%もあり、中国21%、米国20%、インド5%などとなっています。一方、排出規制義務のある国の排出割合は28%であり、ロシア5%、日本4%、ドイツ3%、カナダ・英国・イタリアそれぞれ2%などとなっています。

 排出規制義務を負って頑張っている国は、排出割合で1/3弱に過ぎません。しかも中国、米国など大量排出国が何らの対策も実施せず放置しているのです。各国で国内的な事情があるにせよ「地球温暖化防止」と言うグローバルな観点からは、明らかに不合理・不公平・不平等と言わざるを得ません。

 次回からは現在の「京都議定書」を確認し現状を把握したうえで、COP16で決まった「カンクン合意」を検証し、今後の課題について学習したいと思います。
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by wister-tk | 2010-12-28 17:48 | 環境学習など

自分でできる温暖化防止対策は?

地球温暖化の防止にはCO2の排出削減が重要なことは、誰でもよく知っていますが、これを実際にどのようにして実現するかは、あまり真剣に考えられていないようです。また、温暖化防止対策は我が国の企業などにおいては、既に相当に進んでいて部門によっては、これ以上の削減は実際問題として不可能だとさえ言われています。一方、一般家庭生活からのCO2排出状況は、増加の傾向をたどっていて、我が国全体としてのCO2排出量削減のキーポイントの一つが一般家庭からの排出削減となっています。

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環境省では、「我が家の環境大臣」を任命して一般家庭でのCO2削減、主として電気、ガスなどのエネルギー削減を推進しています。「我が家の環境大臣」については、まえにこのブログでも紹介し私自身が「大臣」になったことをご報告しました。ここ3年間ほどの電気、ガス、水道の使用量を記録して全国の平均値と比較しますと、わが家ではガスの使用量が、季節によっては全国平均の3倍にもなり驚いています。これまでも省エネには十分に注意を払ってきたつもりですので、原因を追及しました。結果として窓の断熱性が極めて悪いことに気が付きました。

そこで対策として、
(1)掃き出し窓のような面積の大きな窓は後付けの二重窓サッシとする。
(2)トイレの窓など小さな窓はガラスを複層ガラスにする。
(3)さらに出窓、トイレの窓、階段室の高窓などには、高断熱のスクリーン(ハニカム・サーモスクリーン)を設置する。

これらを実施した結果、予想以上に断熱効果を発揮しております。今後はエネルギー使用量の推移を注意深く観察して、データが整い次第再度ご報告したいと思っています。

なお、「ハニカム・サーモスクリーン」は、自分で簡単に取り付けできますので費用も安くあがり、しかも断熱効果を十分に発揮してくれて、さらに生地のカラーも素敵で通常のブラインドやロールスクリーンでは、なかなか得られないソフトで優雅な雰囲気を醸し出してくれます。真夏の暑さ対策をも考えますと遮光性の生地の利用も選択肢のひとつとなると思います。特に西日が当るような窓には、遮光生地がお勧めと思います。
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by wister-tk | 2010-12-02 17:17 | 環境学習など