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「こどもエコフォーラム」に参加しました

2013年1月9日(土)、武蔵野市立関前南小学校で行われた、むさしの・こどもエコフォーラム主催(共催:関前南小学校、同PTA、同あそべえ)の「野鳥のお話と工作」の催しに参加しました。わたくしは、武蔵野・多摩環境カウンセラー協議会MECCの会員として催しをサポートしました。

催しでは、まず「野鳥のお話」を聴き、それから鳥の模型を作って飛ばして遊びました。講師は、池田昇さんで茨城県守谷市の元小学校校長をされ、現在は環境カウンセラーや日本野鳥の会の会員として、茨城県鳥獣保護センターにおいて、怪我をしたり親にはぐれてしまった野鳥を保護し、野生に返す仕事をしておられるとのことです。

今回の催しは小学生が対象で、その主な目的は、生態系ピラミッドの頂点に位置する猛禽類(タカ、ハヤブサなど)の観察と野鳥の保護活動をとおして、生態系の重要性を理解して環境問題への関心を持ってもらうことでした。

生態系ピラミッド
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(生態系ピラミッドと生物多様性については、このブログの2010年2月15日掲載ページをご覧ください)
まずこども達は、オオタカ、ハヤブサ、ノスリ、ミミズクなどの剥製を、近くによってじっくりと見たり、手で触ったりして観察することから始めました。また、講師の池田さんが飼育している実物のハヤブサを間近に見て、その精悍な姿と大きな羽ばたきに驚いていました。また、こうした猛禽類の存在が、その生態系の健全性を示す証となることから、環境保全の面からこれらの猛禽類の存在を保持することが、いかに大切かをよく理解できたことと思います。

次いで野生生物とペットとの違いについて説明があり、野生の鳥は自然の生態系の中で生きているので、むやみに人が手をかけてはいけない、とのお話しがありました。例え巣から落ちた小鳥を見つけたとしても、むやみに拾わないようにしよう。いったん人の手にかかると野生に戻すことが大変難しくなってしまうことなどが、わかり易く説明されました。

こうしたことと関連して、当初はノスリとフクロウの幼鳥の実物を展示するように企画したのですが、人に馴れてしまう恐れがあることから、保護している動物を他の場所への移動しないようにとのことで、茨城県や環境省から許可されなかったことが説明され理解が求められました。

会場の様子
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また、鳥の持つ形態が人間生活における技術発展に活かされていることが説明されました。そうした例として、新幹線車両の先端形状がカワセミの嘴の形状を真似していること(カワセミの嘴は、水中へダイビングするときに水の抵抗が小さくなるような形状をしている)、さらに新幹線のぞみのパンタグラフの風切音を低減する技術としては、フクロウの羽の細かい突起形状の形態を真似していること(夜行性のフクロウの羽は、夜に獲物を狙うとき音を立てないような構造になっている)を勉強しました。

「野鳥のお話し」に引き続いて鳥の模型の工作を行いました。発泡スチロール(厚さ 1.5mm)をハヤブサが羽を広げた形に切り抜き、嘴の部分に重りのシールを貼り、こどもたちは、カラーペンで思い思いに着色してハヤブサらしく制作しました。

滑空テストをして模型全体のバランスが飛行性能に影響することを理解し、試行錯誤で嘴部分の重りを加減したり、翼を上に反らせたりしていました。最後には全員がスムースによく滑空する模型を作ることが出来て大満足のようでした。また、サポートで来ていた父母の皆さんも、こどもたちに負けずに熱心に工作に励み、鳥模型の滑空を楽しんでおられました。

こどもたちとって今回のハイライトは、何と言っても実物のハヤブサを間近に観察することが出来たことでしょう。猛禽類を保護することは、取りも直さず生態系を保全することを意味し、種の多様性の問題とも関連していること、そしてわしたち人間もこの生態系の中の一員であることを理解してもらえたものと思います。
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by wister-tk | 2013-01-28 15:28 | 環境学習など