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海外のHPを見てみよう(7)-ノルウェー気候・環境省MCE-

ノルウェーの環境省にあたる国の機関は、「Ministry of Climate and the Environment」と呼ばれています。直訳すると「気候・環境省」となります。もちろんノルウェーの国語は、ノルウェー語なのでホームページも基本的にはノルウェー語ですが、ここでは英語版に基づいて説明しています。

ノルウェーは、北欧4か国のひとつで、スウェーデンやデンマークとともにスカンジナビア半島にあります。北欧のもう一つの国は、もちろんフィンランドですね。ノルウェーは、「森と湖の国」としてよく知られているように、世界で最も自然に恵まれた国のひとつであり、また自然をとても大切にする国です。

環境に対する関心は極めて高く、国民の環境への意識は深く生活に根付いていると感じられます。環境省のホームページにもそうした環境を重視する積極的な施策が見受けられます。

ノルウェー環境省のホームページのトップページ(Home)は、下に示すように他の国の場合に比べて大変シンプルなレイアウトとなっています。特にこの版(2013/10/23)では、写真も少なく色彩もあっさりしています。このことは「海外のHP(6)」で紹介したオランダ環境省のHPに似ていますが、さらにシンプルと言った感じがします。しかし、各項目のリンク先では項目内容を相当に詳しく扱っており、情報量の多い大変に濃い中身となっています。

     <ノルウェー環境省のホームページ;2013/10/23版>
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出典:http://www.regjeringen.no/en/dep/md.html?id=668#

トップページの最上段には、ニュースに関連する写真を掲載しています。この版では最近就任した環境大臣を紹介しています。トップページの項目としては、
①ニュース、
②2014年の国の予算、
③ショートカット(リンク先項目)、
④関連文書
の4つの項目で構成されています。

さらにページの下部には、6つの項目があり「最近の出来事」、「報道センター」、「刊行物」、「文書アーカイブ」、「音声と映像」さらに「環境省お勧めの話題について」となっています。

①ニュース欄:10月16日付でSundtoft氏が環境大臣に、またLunde氏が国務大臣に就任したことを報じています。

②2014年の予算欄:10月14日に予算案が議会に提出されたこと、国の予算がノルウェー経済のための経済政策と企画を実施するための政府の施策を示したものであることなどを述べており、さらにリンクによって別ページで詳しくその内容を説明しています。

③ショートカット欄:次のような項目が並んでいます。
●環境ホームページ:
別のホームページで環境状態と開発の最近の状況として、以下の項目などについて説明しています。
・大気汚染、・廃棄物、・危険な化学物質、・放射線、・水圏、・海域、・極地方、・気候、・生物種の多様性、・騒音、・野外リェクレーション、・文化遺産、など

●ノルウェーの気候変動対応計画:
気候変動に関する基礎的な知識から最近の話題まで興味深い内容となっています。特に「緑の屋根(Green loof)」の構想は、大変興味があります。屋根に植物を植えて雨水の流出量を制御しようとする構想です。わが国の「屋上緑化構想」に似ています。既に大規模な実験も行われていることが紹介されています。ノルウェーでは伝統的に屋根に植物を植えることが行われてきましたので、こうした発想も生まれるのでしょう。かつて北緯70度のトロムソまで行ったことがありますが、あちこちで「緑の屋根」を見ました。

     <ノルウェー生命科学大学における「緑の屋根」の実験場>
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セダムとハーブと草の組み合わせの軽い構造の大規模な「緑の屋根」、屋根の重量は、水の飽和状態で約130 kg/m2、高さは約120mmです。 (Photo:The Norwegian University of Life Sciences.)
出典:http://www.regjeringen.no/en/dep/md/kampanjer/engelsk-forside-for-klimatilpasning/library/publications/report-on-green-roof-knowledge.html?id=723742

●環境統計:
ここでは環境に関する統計資料の他に刊行物や定期刊行物の検索ができます。例えば統計資料としては、・温暖化ガスの排出量、・都市居住域における土地利用、・家庭からの廃棄物などです。

④関連文書 :次のようなテーマが示されています。
・ノルウェーの気候政策(国会へ提出された白書:2011-2012の報告書の要約)、
・世界遺産と共に生活する(会議報告書)、
・ノルウェーの環境目標―目的達成のための優先的分野と手法
・スヴァールバル環境保護法
スヴァールバル諸島:北極圏のバレンツ海にある群島、最大の島はスピッツベルゲン島、人口約2,600人

以上、見てきたようにこのホームページからだけでも、ノルウェーが環境対応に大きな関心を持っていることが理解できます。
よく知られているように、ノルウェーには原子力発電所はありません。総電力量のうち火力発電が4%、風力発電が1%と言われています。1人当たりの電力消費量は世界最高ですが、電力はヨーロッパ最大の水力発電によって供給されています。ノルウェーは、ヨーロッパの石油埋蔵量の60%、ガス埋蔵量の50%を保有する資源大国と言われていますが、これらのエネルギー資源は輸出用としています。また、電力供給に不足が生じた場合は、近隣の国やロシアから輸入して不足分を補っているとのことです。
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by wister-tk | 2013-10-25 22:04 | 海外の情報