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中欧を旅して思うこと(主に環境の観点から)[続き]

ホテルについて
海外旅行での楽しみのひとつにホテルの宿泊があります。旅行会社がランク付けしているグレードの呼び名は、一般にスタンダード、スーペリア、デラックスなどです。一方、ホテル自体が表示しているグレードは星の数です。三ツ星、四つ星、五つ星などがあり、最高グレードが五つ星です。この星の数がなかなか曲者です。四つ星以上のホテルでもバスタブがなかったり、お湯が錆色していたり、時にはお湯が出なかったり、天井から水が漏れてきたこともありました。ですからホテルではチェックインして部屋に入ったら、何よりもまず水回りをチェックすることを習慣にしています。

旅行の出発前にホテルが決まった時点で、早速ネットからそのホテルの情報を取得します。ホテル全体の施設と客室の設備やサービス品の内容です。かっては固形石鹸、シャンプー、リンス、ボディーソープ、シャワーキャップ、安全カミソリ、スキンローション、その他、いわゆるアメニティーと呼ばれるサービス品が豊富でした。しかし、最近はシャンプーとボディーソープ兼用の固定式のボトルが1本、と言うのが一般的となっています。

またタオルの使用については以前からそうなのですが、連泊の場合は交換しないことを原則とし、交換を希望するときはタオルをバスタブに入れておくと言うことになっています。部屋にはその旨のお知らせが貼ってあって、環境への負荷の低減が目的であることを説明しています。ただ面白いことに廃棄物の分別については、あまり徹底していないようでした。たまたま今回私たちが宿泊したホテルがそうだったのかも知れませんが、この点については北欧のホテルでは徹底した分別が行われていたのを思い出しました。

環境とは直接は関係ないのですが、今回の旅行で初めてタブレットを持参したので、その報告をしたいと思います。現地での天気予報や観光情報を得るためと、自由行動の時間に歩き回るときのナビ、それにメールの送受信がタブレットの主な使用目的でした。モバイルルーターはレンタルしました。予想以上に大変便利で当初の目的を完全に達成しました。バスで移動するときもナビを利用すると周りの地理がよく理解でき、ガイドさんの説明と併せて大変情報量が多く、快適な楽しい旅行となりました。

今回旅行した4か国のWi-Fi事情は、必ずしも良好とは言えないようですが、4つのホテルで一応無線LANが使える状態でした。しかし、ホテルによって対応が異なり、ブダペストのホテルではロビーで無料接続、客室では有料(1時間6ユーロ、24時間12ユーロ)、プラハとザルツブルクのホテルでは全館で無線LANが無料、ウィーンのホテルではロビーのみの無線LANが無料、しかし速度が大変遅いとの口こみでした。

とにかくプラハとザルツブルクでは、ホテル内での通信は大変快適でした。残念ながら市街地で無料Wi-Fiのトライアルは出来ませんでした。ホテル以外では、もっぱら持参したモバイルルーターを利用しました。レンタルしたルーターは接続上のトラブルもなく、またバッテリーの持ちも十分で予備の充電用バッテリーも大変役に立ちました。ただ私がレンタルした会社では出発日の前日に宅配してくれたのですが、日本国内での使用が出来ないことになっていたため、テストができず少々心配しての出発となり、現地ブダペスト到着後に初めて接続と言うことになりした。

都市について
ヨーロッパの都市を訪れたとき誰れでもすぐ気が付くのは、古い建物が多いこと、石造の建築が多いこと、建物の高さや色彩が統一されていること、電柱が見られないこと、などではないでしょうか。建築に関してはヨーロッパの石造文化と日本の木造文化の相違ですが、どちらが優れているかは容易に判断できません。それぞれ長所、短所があると思います。われわれがヨーロッパの都市に学ぶとすれば、私は第一に「都市景観」を挙げたいと思います。と言いますのも都市はやはり美しくありたいと願うからです。

                   プラハの街並み
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ところで環境の観点からヨーロッパの都市を眺めて見ますと、石造の建物は100年単位で長持ちするので、短期間の利用で壊して新しく建てかえるやり方に比べると、省資源や温暖化ガスの排出削減の面からは、はるかに環境負荷が少なく優れたインフラと言えると思います。一方、わが国のように木造建築ではどうかと言いますと、これもまた樹木が蓄えたCO2を建築として閉じ込めてしまうので、やはり環境負荷の低減に寄与することとなります。

ただ木造建築の使用を終えたときの処理方法が問題です。最悪の処理方法は、解体した木材を燃料などとして燃焼させることです。この場合は木材が成長するときに折角貯蔵したCO2を、排出してしまうことなります。ただこの場合でも燃料としてエネルギーを取り出して利用し、かつ新たに植林することによって再生エネルギー(バイオマス)と考えることができます。最も環境負荷の少ない建築解体材の利用方法は、部材そのもの再利用、あるいは集成材に加工して利用することでしょう。

レストランについて
 私が参加するようなパックツアーで選択されているレストランのグレードは、本当に低いものだと思います。ですから料理が口に合わず満足なものにお目にかかれなくても、それはそれなりに理由のあることと思います。もちろん時には予期しない美味しい料理に回り合うこともあります。今回の旅行では、ブダペストのレストランで食べた名物料理のグヤーシュ(野菜がたっぷり入ったスープ)は、美味しくいただきました。まやウィーンで昼食に食べたポーク・シュニッツェルの味付けがとても気に入りました。

 旅行中の自由時間などで、各自で食事をしなければならないときもありますが、そんな時は自分でレストランを探すのも大変ですし、また折角なら美味しい料理が食べたいので、私がいつもとる方法は、添乗員さんか現地のガイドさんのアドバイスを受けることです。まず間違いなくわれわれの口に合う料理に巡り合うことができます。もう一つの方法は、これは大変簡単な方法ですが、中華料理のレストランを見つけることです。ちょうど洋食にも飽きてきた頃ですと、少々まずい中華料理でも本当にホットして満足するものです。

 ヨーロッパで中華料理を食べたことでいつも思い出すのは、パリのオペラ座の近くの中華レストランへ入ったときのことです。フランス語だけのメニューしかなく、中国系の従業員もフランス語と中国語しか話せず、英語は通じません。せめて中国語のメニューがあれば、漢字から想像して料理の内容がだいたいわかるのですが・・・・・。そこで思いついたのが漢字で書いて理解してもらうことでした。餃子、炒飯、炒麺、青椒肉絲など漢字が思い出せる料理名を、友人たちとわいわいがやがややりながら書き出して、やっと食事にありつけたのでした。

 ヨーロッパで料理やお菓子など食べ物のこととなると、やはり気になるのが味の問題です。一般に言われているように、西洋人に比べてわれわれ日本人は、味覚に対するセンサーを余分に持っているような気がします。これまでにヨーロッパで食べた料理でもお菓子でも、一般に味が単純なように感じられました。複雑な「うま味」ではなくシンプルな味付け、特に塩味が結構多く、また濃い味付けの料理によくお目にかかりました。スウィーツにしても、甘味がきつく香りも西洋人好みと思いますが、われわれには少々厳しい感じのものも多くお目にかかりました。

すし屋さんについて
 ところで今回の旅行で立ち寄った都市では、すし屋さんを多く見かけました。最近は世界的な傾向のようですが、寿司が外国の人たちにも大変好まれているようです。日本の食文化が世界に浸透していくことは、それなりに喜ばしいことかも知れませんね。ただ翻って海洋資源の観点からみると好ましいとは言えないかも知れません。すでに日本人が世界のエビを一人占めしていると非難されてきましたが、」最近はクロマグロの規制が話題となっています。どう言う訳か日本人ばかりではなく外国の人もマグロが大変好きなようですね。昔からマグロを食べてきた日本人にとっては、少々迷惑なような気もしまが・・・。

 海洋資源と言えば最近の大きな話題はウナギですね。 世界のウナギの70%は日本人が食べていると言われています。1990年代から日本で大量に消費されたヨーロッパウナギは、2008年に絶滅危惧種に指定され、資源を回復させる試みは始まったばかりのニホンウナギが、ついにこれに続いてしまったのです。
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つまり2014年6月12日に国際自然保護連合(IUCN)が発表した「レッドリスト」の最新版に、ニホンウナギを絶滅危惧種として掲載しました。 IUCNのレッドリストは、「絶滅」から「軽度懸念」「情報不足」まで8段階に分類しています。そのうち「絶滅危惧」は3段階あり、ニホンウナギは中間の「絶滅危惧1B類」とされ、全体の中では、上から4段階目にあたり、「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」という評価となっています。

減少の原因としては、乱獲とか生息地の環境悪化、また海の回遊ルートの障害や海流の変化などが挙げられています。絶滅危惧種に指定されても、すぐに輸出入や食用としての禁止にはなりませんが、将来的に野生生物の国際取引に関するワシントン条約による規制の対象となる可能性があります。将来的には、稚魚やかば焼きの輸入が制限されることも予想されると言われています。

あとがき
 中欧4か国を巡る旅行で見聞きしたことをもとに、主に環境対応の観点から思いつくままに述べて見ました。必ずしも環境とは関係のなことも多々述べましたが、雑談のつもりで読み流してください。とにかく旅行は、特に海外旅行は異次元にタイムスリップしたような好奇心と冒険心がお旺盛になり、年齢が実際よりも若くなった気分になります(これは私だけのことかも知れませんが)。あれも見たいあそこへの行きたいなどと、旅行まえに自由時間のプランを練るのも旅の楽しみのひとつと思います。

 今回の旅行ではプラハで午後半日の自由時間があったので、モーツァルト・フアンの私は、モーツアルトゆかりの場所を訪ね歩くことにしました。モーツアルトはプラハに4回ほど来ていると言うことで、交響曲38番「プラハ」(1791年)を作曲するなど、プラハにはモーツアルトゆかりの場所が幾つかあります。プラハ市の依頼で作曲した歌劇「ドン・ジョバンニ」が初演(1787年10月)された「スタヴォスケー劇場」、滞在した別荘「ベルトラムカ(現在、モーツアルト記念館)」、またモーツァルトが即興演奏したオルガンがあることと図書館の素晴らしいことで知られる「ストラホフ修道院」、そしてモーツアルトが亡くなった時に市民が追悼ミサを行ったと言う「聖ミクラーシュ教会」などです。

 そうそうこれは必ず書いておかなければならないと思うことが3つほどあります。
その一つ目は、プラハの市民会館のカフェでのコーヒーブレイクです。市民会館と言ってもそこらの市民会館とは訳が違います。豪華なアールヌヴォー様式の建物です。1階が「プラハの春」音楽祭で有名なスメタナ・ホールがあり、1階の一部がレストラン・カフェになっていて、ここでコーヒーとケーキをいただいたと言う訳です。音楽の生演奏つきですが、このときはサキソフォンをメインとするバンド演奏でした。私たちが日本人だと知ると、早速、「ふるさと」など日本の曲を演奏してくれました。本当に感激でした。
 二つ目がウィーンのカフェ・デーメルでのティータイムです。あの有名な「ザッハー・トルテ」をいただき、また製作中の様子を見学することができました。「ザッハー・トルテ」そのものは、やはりチョット甘みが強くてチョコレート味で、しかもこってりした食感ですから、必ずしも日本人好みと言う訳にはいかないようです。
さて3つ目、実はこれが今回の旅行のお目当てのひとつだったのですが、憧れのウィーン国立歌劇場でのオペラ観賞です。演目はリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」でした。私のような素人にはチョット難しいオペラでしたが、セリフがドイツ語なので事前にストーリを読み、また座席前のディスプレイ画面の英訳を読みながら2時間30分を大変楽しく過ごすことが出来ました。オペラそのものも素晴らしかったのですが、オペラ座内部の構造や観客の様子など興味深々でした。

 元気なうちにまた何処かへ旅できることを念願して、この辺で終わらせます。
by wister-tk | 2014-07-30 21:25 | 海外の情報