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「夏休み親と子の学習会」のサポートに参加しました

所属する「NPO法人・武蔵野多摩環境カウンセラー協議会」のメンバーとして、子供の環境学習支援の一環として、「むさしの・こどもエコフォーラム」主催の行事を支援しています。今回はこの「エコフォーラム」の創立10周年記念イベントとして行われた「夏休み親と子の学習会」にサポーターとして参加しました。

「学習会」は、2017年8月20日(日)、2時から4時まで武蔵野プレイス(JR武蔵境駅前)でおこなわれました。参加者は、小学生が22人、中学生が2人で保護者も多数参加されました。

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メインテーマは、「地球の歴史と生物の進化」とし、恐竜の楽しいお話を聴き、また珍しい化石の標本に触り、そして化石のレプリカを自分で作ろうと言うイベントでした。地球の歴史と生物の進化を化石をつうじて理解し、地球環境の大切さを学ぶ環境学習の時間でした。

まず第1部として、最初に寺木秀一先生(新潟薬科大学 応用生命科学部・教授)から地球・生命の誕生と生物の進化についてのお話を聴きました。地球の成り立ちや生物がどのようにして進化してきたかについて分かり易く説明していただきました。

<写真:①寺木先生   ②会場の様子1      ③会場の様子2>
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次に第2部として化石のレプリカ作りになり、指導していただいたのは、加藤久佳先生(千葉県立中央博物館・主任上席研究員)でした。レプリカを作る化石は2種類で、ひとつはビカリヤ(新生代第三紀/5,600万年前~500万年前、巻貝、長さ約10cm)、もうひとつはデスモスチルス(新世代第四紀/2,300万年前~500万年前、哺乳類、体長1.8m、重さ約200kg)の歯でした。

<写真:①加藤先生   ②子どもたちの様子   ③シリコン型の状態>
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石膏を水で溶いてヨーグルトくらいの柔らかさにしてから、立体的なレプリカを作るため、2つに割ったシリコンの型の両方に溶いた石膏を流し込んでから両方の型を合体させました。ここが大変難しいところで一気に合体させないと石膏が流れ出たり、飛び散ったりしてうまく行きません。私たちも事前にレプリカ作製の練習をしたのですが、この技は小学生には無理かと思われていました。しかし、こどもたちは、誰一人失敗することなく難なくやってのけたのでした。これにはちょっとした驚きでした。
と言うことで無事合体に成功し、後は硬化するのを20分ほど待つだけでした。

<写真:①計量・練り混ぜ ②石膏流し       ③合体の状態>
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石膏が硬化するまでの時間は、加藤先生による化石と地球の歴史についてのお話がパワーポイントを用いてありました。子どもたちはもちろん保護者の皆さんにとっても大変興味あるお話が次々と出てき、あっという間に予定に時間がすぎてしまい、かなりの部分を端折られたようでした。少々残念だったと思います。

お話の中で特に子どもたちの興味を引いたのは、化石(デスモスチルス?)から復元図を作る過程のコンピューター・グラフィックスCGでした。発掘現場 → 発掘後の化石の状態 → 不足部分を加えた骨格の形成 → 肉付けした復元図 → 歩行状態の動画 → 走る状態の動画 → メカトロ的に再現したロボットの歩行、と言うことでわれわれ大人にとっても大変興味あるお話でした。

続いて展示されたいろいろな化石の標本について、説明を聴き自分の手で触り、また質問をして、化石の触感を楽しんでいたようです。特に始祖鳥の化石標本には興味があるらしく、多くの子どもたちが集まっていました。

<化石標本: ①パレオパラドキシア頭骨 ②始祖鳥 ③アルティヌス頭骨>
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そうこうしているうちに、石膏の予定硬化時間も過ぎたので、レプリカをシリコンの型から取り出しました。驚くことに全員が立派なレプリカを完成させました。6歳の子もいたので少々心配していたのですが、無事レプリカ作製を終えることができ、子どもたちの対応能力の高さに改めて驚かされました。完成した化石の石膏レプリカは、ラベルに自分の名前を書いて透明プラスチックの蓋つきの標本箱に入れて出来上がりです。

<①ビカリア取り出し(1) ②ビカリア取り出し(2) ③ビカリア取り出し(3) >
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<写真:④ビカリア完成  ⑤標本箱入れ     ⑥デスモスチルス歯完成 >
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レプリカの作製が終わったところで少々休憩時間をとり、次いで最後の第3部のQ&Aとトークショーに入りました。子どもたちから質問が出るかどうか少々心配したのですが、これも全くの杞憂でした。次から次と質問が出され、しかも質問の内容がかなり細かい部分に関することで、お二人の先生も大変感心しておられました。私など化石には全くの門外漢には質問の内容さえも理解しがたい状態でした。予定の時間を延長して質問時間は終わりましたが、時間が許せばまだまだ質問は続いたかも知れません。

<写真:①質問者1   ②質問者2       ③回答者:加藤先生>
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最後にアンケートを記入して閉会となりました。アンケート結果によると、①とても楽しかった、②化石のレプリカ作りがよかった、③化石に大変興味を持った、と言った回答が多くあり、ほぼ所期の目的を達成したのではないかと思います。

2時間と言う比較的短い「学習会」でしたが、子どもたちは、「地球の歴史と生物の進化」について楽しいお話を聴き、また色々な化石の標本に触れ、そして化石のレプリカを自分で作ることによって、地球の歴史と生物の進化を学び、地球環境の大切さを学習したことでしょう。




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by wister-tk | 2017-08-22 11:31